自律的かつ、方向性が揃っている状態に関しての自戒と忘備
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自律的かつ、方向性が揃っている状態に関しての自戒と忘備

What

マネージャー向けの振る舞いに関しての自戒を文章にしました。チームが自律的に行動しつつ、経営の指針と統制が取れるには以下の二軸がめちゃだいじだと感じています。

「自律」と「統率」に関して参考にしてる概念はSpotifyの話です。

https://vimeo.com/85490944

やり方は問わないこと(自律的であることの実現)

やり方は基本的にあまり縛らない方が良いです。問題を解く際に解き方まで指示されると創作的な人ほど気分を害します。また「上長が推薦する解き方に従わない場合のリスク」も発生するので「よりより解き方への移行コスト」が想像以上に大きく上昇します。

一方で「どうしたらいいかわからない」と言う際は(少なくともプロダクトの設計に関しては)参考になる情報→問題解決までの具体的なプロセス→具体的なソリューションの順番で支援すると成果と本人の成長の塩梅として良い感じています。具体的なソリューションは色々と本人のドライブ感を減らすため最終手段だと思っています。(良いかどうかはある程度勘なので厳密に検査/考察してないです。別の機会があるので記事にするかもしれません。)

やり遂げることは明確であること(統率がとれていることの実現)

やり遂げるべき内容が心から同意でき、成果が計測可能な指標になっていることが大切です。具体的には以下3点をできる限り明確にします。

  • なぜやるか?を十分に納得できる理由
  • 計測可能な成果の定義
  • 使えるリソースと取れるリスク(≒責任範囲)

上述の3点が非常に大切であり、部下に上述の3点を準備できない場合は、大抵組織の上/横が間違っています。これを明確にするべくステークホルダーと対話することがまわり回って、自分の組織/チームの成果追求を守ることになります。

往々にしてこれらを準備するコストは高く、根気とセンスも必要です。この準備がどれぐらい上手くいくか?がチームに対してアライメント(統率)を実現できる鍵になります。

具体的なアプローチ

  • OKRのフレームワーク(非常に優秀ですので。是非活用すると良いです。)
    • 明確な指標・失敗の許容度の定義
    • 目的のキャッチコピー化
  • 情報の透明性を作る
    • 情報の流通経路と流通手順の確立
    • 「伝わる」技術の強化(ドキュメントの構造・伝わる文章)
    • 「伝わる」度合いの持続的な計測
  • ミッション・目的・責務の明確化
    • MVVの開発
    • インセプションデッキ
    • デリゲーションポーカー
    • 職務分掌のメンテナンス
  • スクラム
    • ダブルループフィードバック
    • 明確なゴール(スプリントゴール・プロダクトゴール)